上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

既に上海はあらゆる建物内が全面禁煙であるという事実

日本より遥かに高い喫煙率である中国も、世界的な嫌煙の流れを受けて変革が始まっています。

かつての中国は昔の日本のようにどこででもタバコを吸いまくる国でした。しかし都市部を中心に変革が始まり、上海市においても昨年(2017年)3月より建物内が100%禁止の条例がだされ、それは基本的に守られています。

 

オフィスビルでも住宅マンションでもあらゆる建物内は禁煙です。喫煙が見つかると罰金ですが、未だにトイレでタバコを吸う人は少なからずいるのも事実です。大抵はそういう条例のない田舎から出てきた出稼ぎ労働者ではありますが。

ただ一方で道端ではいくらでも吸えますので、歩きタバコは極めて多いです。この点は非常に不十分な措置ではありますが、喫煙人口の多さから考えると仕方が無いのだと思います。ただこれも遠くない将来に禁止されることでしょう。

 

ここで言いたいのは、日本でもこの手の議論はありますが「国が決めることでは無い」、飲食店などでは「店に決めさせれば良い」という意見が多いことです。

 

私はこういうことこそ国または地方自治体が決めるべきことだと思います。仮に東京オリンピックでこれまで日本に来たことが無い外国人が東京へ大量に来た時に、レストランでタバコが吸えることを知れば間違いなくあまりの未開さに驚かれてしまうことになります。それくらい既に日本以外の先進国ではタバコへの制限はきついです。

 

こればかりは世界的な流れであり非喫煙者にとっては歓迎されるものですので止めることは難しいでしょう。

喫煙者にできることは諦める以外ありません。だって、その煙は他の人に迷惑なんですから。人に迷惑をかけることに対する権利を主張する根拠は存在しません。

 

 

 

 

 

老後リスクをどう捉えるか

団塊ジュニアの皆さんこんにちは!

広義においては70年代生まれ全てが団塊ジュニアだそうですが、私の感覚だとやはり71~75の5年間に生まれた層のイメージが強いです。

 

さて、この世代を語る際によく出てくる生涯未婚率ですが当然年々高まる離婚率も見過ごせないわけで、出典出すと面倒なのでソース無しですがまあ大体2030年くらいにはこの世代の半分が独身(未婚・離婚)なんですって。

 

流石に60歳になろうという年齢ですからこれから結婚というスキームはナンセンスでしょうし、給与も減ってくるわ体も動かなくなってくる、必死にある程度のお金は貯めたけど巷でよく言う老後には最低5000万円は必要とか言うやつには全く届いていない、、みたいな層がすごい量で発生するわけです。

 

いや、俺は(あたしは)結婚しているし子供もいるし家も買ったから負け組じゃないのさって人もそれはそれで多いとは思うのですが、既に地方では不動産価値ゼロで無料で土地が手に入る状況の中、2030年に果たして自分が頑張って買った物件にどこまで資産価値が存在するのかはあまり楽観的にはなれません。

 

なんかもうお先真っ暗みたいなニュースが多いですけど、よく考えてみてください。人間、ある程度の食事と寝るところと最低限の衣服があれば別にお金が無くたって生きていけるわけです。もう60歳で物欲も無いでしょ。本と少しの友人が居れば十分な気もしますね。

 

その位の歳になってから始まる高齢者向けシェアハウスとかもありえるかも知れないですね・・・。ただ更年期障害とかですげー我儘になってる人も多そうだから知らない人とは暮らしたく無い。だから孤独になった大学(高校)時代の友人とかで改めて集まって共同生活したりするのも良いかも知れない。

どうせその頃はちょっと都会を離れれば家なんかタダなので、田舎に引っ込みつつある程度潤沢な資金でネット購入して足りないものを買いつつ、畑とかやったり趣味の工房作っちゃったり小説書いてなろうに投稿したりして意外と優雅な生活ができるかも知れません。

 

大事なのは世間に押し付けられた幸せのモデルとか価値観を早く捨て去ることだと思っています。自分だけが満足すれば良いのです。そして近い価値観の友達が数人居ればどこでだってきっと生活はできてしまうし、ダメだったら死ねばいいんです。幼くてして亡くなってしまう可哀想な命が世界中に溢れる中、それだけ生きればもう既に十分なんですよ。あんたよくやったよ・・・

 

生に固執しなければ老後の選択肢は驚くほど増えることを想像してみて欲しいです。

 

なまじ80歳とか100歳まで生きたらどうしようとか考えるから金だの介護だのって無駄に考えなければいけないことが増えるのです。

散々準備して子供もいないのに貯金して、脳梗塞で意識も無いままただベッドに寝てるだけになったらどうするのか。その生に価値はあるのかい?

 

私は40代前半ですが、ある意味もう十分に生きたと思っています。あとは稼げるうちに稼いで自分で考えるラストを楽しく過ごし、満たされたらそれで終わりにしようと思っています。怖いのは老後に生にしがみつくような動物みたいになってしまう事だけ。

 

 

 

スルガ銀行シェアハウス融資問題

www.sankei.com以前書いた

かぼちゃの馬車に住もうと思うか? - 上海に居ながら日本を考える

スルガ銀行に対して大きな義憤を感じたためちょこちょこ続報を探していますが今こんな感じのようです。

金融庁の立ち入り検査の結果はどうだったのかな・・・

 

腹立つのはこの銀行自行サイトに何のリリースも出していないんですよね。見解くらい発表しろや・・

これ流れ的に融資審査が甘かったとか監督責任がどうとかいう方向に持っていきそうな気配ですが、これは甘いとかそういうレベルじゃないです実際。
一億を超える融資に対して土地建物の本来のかかるべき費用を大きく超えている点や、借り主の保有残高資料の提出をスマートデイズ経由にして意図的に改ざんを自分の責任にならないようにしていたりなど、あまりにも悪質というか完全に犯罪では無いかと思うのです。

どうせ金融がらみだから簡単につぶせない云々で忖度しまくりの判断になるような気がしますが、これは一支店の支店長を飛ばすくらいでは到底追いつかない大問題だと思うのは私だけでしょうか?
メディアの論調がやけに弱腰で切り込む気がないように見えるのも私だけかな?

借り主への返済計画の見直しとかぬるい対応で切り抜けられてしまうのでしょうか?

お前らがスマートデイズとのスキームに自信を持って貸し付けたんだからその自信の責任をとって融資額で買い上げればいいと思うんだけど。

まあアホな借り主の責任は免れるべきでは無いと思うけど、それ以上に銀行の責任は重い。

どうかこの事件がいつの間にか流されてスルガ銀行の行員が銀行員ヅラして世の中を闊歩することの無いよう切に願う次第です。

 

中国のセクハラとパワハラ

日本すごいですね!セクハラとかパワハラとか。me tooとかやってるから日本だけでは無いのか。

 

さて、お隣の中国での事情はどうでしょうか?

 

日本と一つ大きく違うのは、女性の社会進出というか女性社長や管理職の比率が中国は日本より遥かに高いという事があります。中国は大体どこも共働きですので、女性も大抵働いていて専業主婦というのは極めてマイノリティです。
旦那さんより給与が高い奥さんというのも全く珍しくありません。

 

その背景には妊娠出産育児をサポートする制度や親の存在が日本より優れているという事が大きく寄与しています。日本ほど妊娠出産育児がキャリアへのダメージにはなりにくい、日本女性にとっては羨ましい環境が中国には存在します。

 

そして、女性幹部が多い以上そもそも日本よりも男性優位社会では無いことから、セクハラの発生する可能性は日本よりも小さいと言えるでしょう。

 

セクハラとは、セクシャルハラスメントであり、パワハラパワーハラスメントですね。

これ、パワー、つまり権力とか腕力なのですが、日本は権力=悪みたいな左翼思想が強い国ですがやっぱりパワーはパワーなわけですよ。つまり力こそパワーなのです。

 

そして中国はパワーが重要です。パワーの無い者は追いやられ、ろくな仕事に就けず、給与が低いのは当然です。パワーのある者がそのパワーによって部下に指示するというのも当たり前です。

ハラスメントと取るのかどうかは受け手の問題というのがパワハラの基本的なスタンスですよね?

だからもし仮に日本以上にパワハラ的行為が発生していたとしてもそれはハラスメントと認知される率は日本より低いと思われます。また中国人は合理主義なので、使えない人材にパワハラかます暇があったらクビにします。使える人材は自分の収入を上げてくれる大切な仲間であり、当然ながら嫌がらせをする必要は無いでしょう。その意味でパワハラは日本より発生頻度は少ないと断言できます。

 

一方セクハラはちょこちょこ聞きますね。でも人間だって一皮剥けばただの動物ですし、あんまり聖人君子をスタンダードにしてしまうと最終的にみんなが困るんじゃないのかなーという気がします。

いずれにせよ日本より転職が当たり前の社会だから、嫌がらせされたら転職すれば解決します。

 

こういういじめとかハラスメントとかって、つまるところ村社会に発生しがちな問題なんですよね。密閉され人の出入りが少ない学校という場でいじめが起こり、転職が必ずしもポジティブには受け取られず終身雇用などという制度で会社に閉じ込められた社員の間でハラスメントが発生するわけです。

銀行みたいな一回出たら二度と入れない会社だとその発生確率は飛躍的に上昇するでしょうし、韓国でこれ系の話題が多いのも財閥系に入社したら泥をすすっても居続けないと収入が激減するとかそういう社会背景もあるのかなあと。

あ、警察とか消防署とか公務員系もまさにその最たるものですね。

 

動物も密室にたくさん入れたら中で殺し合いを始めたりするわけですし、つまるところそういう話でもあるんじゃないですかね。

日本全体が密室化しているイメージが湧いてしまいます。

 

会社なんてガンガン変えながらキャリアを高められる日本になってくれることを心より願います。

 

 

 

 

 

 

 

かぼちゃの馬車に住もうと思うか?

www.bengo4.com

無知な出資者、詐欺師、詐欺銀行に詐欺建築会社、不幸な住人という悲惨なスキームが取りざたされていますね。

しかしこの件でやはり一番注目したいのはスルガ銀行だと思います。個人向け融資率が非常に高いやり手地銀と言われていましたがつまるところこういうことであったのかととても残念に思います。

 

そして、この件で銀行に対する漠然とした信頼が失われることを望みます。安定・真面目・高給といった印象がまだまだ強いと思いますが、所詮金貸しです。

いわゆるお金儲け(中国で言う赚钱)をしようと思う場合、何かを作って価値を創造し販売して利益を得るメーカー的な手法があります。そして価値や物価格差などを利用して流通による差額を得る商社的手法、人がお金を出したくなるサービスを作って提供する飲食等サービス業的手法があります。全て商品やサービスという媒介を経て利益を得るやり方です。

しかし、お金のみを生み出すのはやはりお金そのものを媒介にする金融業に勝る効率はありません。お金だけあればいいからね。

でも、一般的な会社は利益を創出する過程で商品によって文化を作ったり、サービスで人の心を豊かにしたり、そもそも生きるのに不可欠な食事を提供したりとか、明らかに世の中の役に立っています。無論その中で公害やゴミを生み出したりマイナスもありますが。

 

しかし金融業には基本的に価値がありません。

何かを始めたい時に銀行から融資を得てというモデルに意味があるのはわかりますが、クラウドファンディングを始め様々な資金調達手段も発達し、銀行の存在意義はどんどん失われています。

 

私の住む上海でも全てのメガバンに多くの地銀が来ています。金融業として日本企業を助けるという意味でメガバンはまだわかるのです。

しかし地銀、何やってるか知ってますか?なんか銀行業は認めてもらえないから、コンサル企業とか作って日本の顧客企業同士を結びつけるセミナーとかやってるんですよ。

みんな中国に稼ぎに来ているのであっていつでも連絡とれる日系企業なんてわざわざそんなセミナーに出てまで探す必要なんて全く無いんですよね。

参加するのは無知でなにしに来ているか自分でもよくわかってないおじいちゃんばかり。

そんでしょうもない講師呼んで「今の中国は~」とかやってるわけですよ。アホかと。日本でやれと言わざるを得ません。

 

挙句の果てに日本では地銀の合併が花盛り。存在意義が無いから寄り集まって大きくなってみましたという感じですね。ゼロがいくら集まってもゼロなんですがね。

 

まー出資者に同情はしません。昔からこんな詐欺は繰り返されてきたし。

自分で頑張って住人を集めるしか無いですね。

 

スマートデイズも現れては消える詐欺のアブクに過ぎません。

しかしスルガ銀行テメーはダメだ。貸付額に対して土地と物件の価値が低すぎるというのはわかっていたはず。わからないくらい無能だという事を頑張って証明するのでしょうか。

メディアはどれくらい追求するのかな?しないのかな?

 

スルガ銀行さんには是非つぶれて欲しいと思います。株も急降下だけどまだまだ下げたり無いです。詐欺に加担せず真面目にやっている行員も多いとは思うけど、早く転職した方がいいと思うよ。もっと価値のある仕事は世の中たくさんあるからね。