上海に居ながら日本を考えるブログ

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せる落書き帳

企業はどこで利益を出すのか

備忘録を兼ねて一つ。

 

生産性が先進国最低レベルと謳われる日本ですが、儲かっている会社はちゃんと儲かっています。

営業利益率20%以上の企業を想定しましょう。

 

財務データからではその企業が儲かっていること自体はわかりますが、一体どこが儲かっているかを知ることは困難です。

どこが儲かっているかとはどういう意味でしょうか?

 

例えば労働集約型ビジネスで考えます。

受注から納品までのプロセスを分解します。

 

PR・広告⇒営業活動⇒受注⇒打ち合わせ⇒設計⇒制作⇒提出⇒修正⇒納品⇒保守

のような感じでざっくりと考えます。

 

利益率の高い会社は、このどこかのプロセスにおいて競合他社より圧倒的に効率の良いパートが存在します。

 

恐ろしく高い営業効率だったり、自動化された設計、オペレーションが細分化され属人的でなくスピードを追求できる制作などです。

 

基本的に儲かっていない会社は全てのプロセスが他社と似たり寄ったりで、圧倒的な特長を持ちません。

そして全てのプロセスで圧倒的な会社も中々ありません。大抵はどこかのプロセスが特化して優れているのです。

 

例えばデザインを売りにするデザイン会社があったとしましょう。対外的にはデザインを売りにしていてそこが他社より優れているとします。ではこの会社の利益の源泉はデザインでしょうか?

実は往々にしてそうでは無いのです。

デザイン自体は差別化ポイントではありつつも、当然それを実現するだけの作業工数が発生していてそれだけでは利益は全く出なかったりすることが多いです。

実際に儲かっているのはそのデザインを用いたWEBサイトの制作であったり、パンフレットの印刷であったり、デザインを元に展開する様々なアプリケーションであることが大半です。

 

例えばコンサルティング会社があったとしましょう。質の高いコンサルティングを売りにして人気の企業です。流石に利益の源泉はコンサルティングだと思いますよね?

違ったりすることが多いのです。無論コンサルティング単価は高額ですしそれが全ての起点ではあるのですが、実際に儲かっているのは他社の3倍のスピードで効率的に作られるレポート業務だったりすることがあります。

 

このように、企業には見た目ではなかなかわからない利益創出のポイントがあります。もし求職活動をしているなら、企業に対して御社の利益創出のポイントはどこにあるのでしょうか(つまりどこで儲かっているのか)と聞いてみても良いかも知れません。

この質問を理解できない人事担当者であればその企業はあまり採用に力を入れていないか企業自体が残念な状態かも知れませんし、生き生きと自社の秘密を語れる担当であればその企業はきっと良い会社だと思います。

実際どこで儲かっているかがわかったとしても、他社がそれを真似することは困難です。大抵の場合その会社だからそこで利益を出せる構造にできたというケースが多いためです。

 

以上何かの参考になれば幸いです。