上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

採用ネタその2

知人から聞いた話。

 

中国である日系企業の採用面接に参加した中国人が、その現地法人の社長から

「ずっとうちで働けますか?何十年も」

って聞かれたんですって。

 

その社長としては、中国人はすぐ辞めると聞いていたからそういうこと

言っちゃうんだろうなーと思うんですが、まあ百歩譲って優しく回答したとしても

「まだ働いてないのでわかりません」

ですよね。

 

百歩譲らないとすれば

「それはあなたの会社次第です」

ですね。

 

結局社長から言われたその一言でその人はそれ以上の面接を辞退したそうです。

かなり優秀な人だったそうなんですけどね。

社長のアホな発言でこういうことも起きるわけです。

 

日本人が外国人を採用する時、こういうことは実はよく起こります。

なんかワーカーを雇う感覚っていうか、いまだに日本がアジアの盟主だという認識のまま上から目線で接してくるわけです。

市場は完全に売り手市場であり、不人気な日系企業は相当努力しないと優秀な人間を採用できないのに。

 

それで優秀な人を採用できず、できんぼを採用したあげくに中国人はすぐ辞めるだの使えないだの日本のメディアで言ったりするわけです。

正解は自分の採用力が低いということなのに。

 

このギャップはいつか埋まるんでしょうか・・・