上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

台頭する中国とゆるやかに衰退する日本

これ系の記事や意見は死ぬほどありますが、久しぶりに大前研一さんの記事に完全同意したので貼ります。

 

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ジャパン・アズ・ナンバーワンなんて言葉もありましたが、もう無理しなくていいんだよという気持ちもあります。元々人口ボーナスで成り上がっただけでその順番を譲る時が来ただけの話で何の不思議も無いわけです。

 

国の活力が無くなっても伸びる企業は伸びるし稼ぐ個人は稼ぐ。

ただこれまでのように横並びで収入があがっていくような人生設計はできなくなり、より個人の力量が問われる時代になったという理解でいます。

 

海外に出稼ぎに行く日本人も増え、より貧しい国からの外国人就労者も増え、文化も急速に変わっていくことになると思います。察する文化が薄れ、伝えたいことははっきり主張しないと伝わらない社会に変わっていくはずです。当然ナショナリズムはより台頭しますが、ナショナリズムで国の経済がよくなることは無いです。

 

私の世代である団塊ジュニアが死に始める30年後くらいまでは緩やかに衰退し、そこからは早いスピードでの変革になると思います。

次世代の指導者や経営者がこの段階でどれだけ育っているかによって日本の未来は決まることになります。

 

つまり少子化ではあるものの今の子供とこれから生まれる子供に何を残せるかで全てが決まるのではないでしょうか?

 

東京一極集中の解消、教育制度の改革(無料化とかアホな事では無く)、大学の縮小と専門化、これから我々団塊ジュニアがどこまでできるかに全てはかかっていると思います。責任重大です。おそらく我々団塊ジュニアは後の世代から少子化を招いたと責められる世代になる気がします。団塊ジュニアとしては団塊世代が作った社会制度によって少子化を余儀なくされたと言うと思いますが、団塊団塊で当然言い分があるはずです。

戦後の復興を担い、アメリカの傘に入って大国と呼ばれるまで押し上げた(実際は人口増加によるものですが)という自負があるわけです。

 

まあでもこの辺はいくら論じても意味が無いですね。

詰まるところこれからはより「個」で勝負しないといけないわけです。その時代を世代で考えることが無意味かも知れません。

 

大事なのは学ぶことです。日本人の美徳として「勤勉」が挙げられることがありますが、いくつかの新興国を見てきた身として断言できるのは、日本人は全くもって勤勉ではありません。むしろ怠惰な部類です。

でもこれって貧しいから勉強して成り上がろうとするわけで、微妙に裕福になってしまった今の日本人が勤勉では無いのは当然かも知れません。

 

終わりの無い話ばかり書いてしまいました。

我々はお互い一人の「個」として研鑽し、その個が集まることで何かが良くなるのを期待するしか無いのでしょう。