中国住宅バブルの行く末
ちきりんさんの素晴らしい記事を拝見しました。
blogos.com相変わらずものすごくわかりやすいです。さて、都内23区の新築マンションの平均価格が7000万円を超えたということですが、もう普通のサラリーマンにはちょっと買うことができないレベルにはなっていると思います。
そんな中上海では・・
軽く検索すると上海の平均月収は2017年で7132元と出ます。今の為替だと12万円弱、なんだまだ中国の給料って低いのねと感じますよね。
しかし平均値で見てはダメなのです。
中国の場合、日本のようになだらかに給与が上昇することはあまりありません。業界によっても大きく違うし、平社員と管理者では何倍も差があります。
今ですとITエンジニアの給与増はとどまるところをしりません。
一般の新卒で手取り約4500元くらい。約7.5万円。うんうんやっぱり低い。でも大手企業の課長クラスになると年収350万円くらいは行きます。
更にITエンジニアだと知人の子供さんは大卒2年目で月収手取り35万円を超えているそうです。この点においては日本はもう負けていますね。
そして成功している企業オーナークラスだと月収は億を超えることも珍しくありません。まあアメリカ並みの格差社会と言えます。
そしてやっと住宅価格なのですが上海都市部だと今は1平米あたり6.5万元くらいだから約100万円。住宅の広さ測定法が違うので日本の70平米だと中国では約100平米くらいの表記になるので約7000万円。あれ、割と同じ?
しかし中国のマンションは東京に比べるとずっと広いのです。150平米~200平米くらいが家族向けの標準なのでそうすると1億2億には簡単になります。
ここのところ少しだけ下がっているそうですがとても庶民にはもう買えません。今は新規に買いたい一般の人は都市部から離れた近郊物件を買うことが多いです。それでも通勤1時間半くらいかけても6000万円くらいはしますね。
それを共働きで2人合わせて手取り1.5万元(約25万円)くらいで買うわけです。いやー大変です。頭金で1/3はいれないといけないのでそれは親が出す感じです。
中国マンションバブルやばいとか言われますがこうしてみるとそこまで差がないというか東京のマンション価格がかなりもうやばいということがわかりました。
中国の場合金利も高いけど貯蓄性向も低く経済も成長しているので今後インフレも進行するだろうからまだしも、給与は上がらずデフレでゼロ金利の日本は金利があがったら超やばいということがよく理解できました。
「中国 バブル崩壊」(約 4,550,000 件)とか期待まじりに検索している暇があったら手前の心配をした方がどう考えても良さそうです。