上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

仕事がデキるとは繊細さを失うことか

仕事がデキるということを定義することは非常に難しいですが、合理性に長けた人という言い方はできると思います。

もちろん合理的に進めることが必ずしも得策では無い仕事も存在しますが、比率としては極めて少なく、世の多くの仕事というのは合理性を追求することで収益性を上げるビジネスが殆どであると考えます。

 

多感な少年時代という言い方がありますが、社会経験の少ない若者であるほと多感≒繊細さが強いという事についてはあまり異論は無いように思えます。

日々の小さな事に心を潰され、苦しみ、悩み抜いた日々は誰の心にもあるのではないでしょうか。

 

大人になるということは、様々な経験を積むことに他なりません。密室に閉じ込められて外部からの刺激が無いまま育って人間がいるとしたら、とてもデリケートな性格であると思います。

本題に戻りますが、仕事がデキるという評価によって仲間から頭一つ二つ抜きん出る人を考えてみた際、例えばクリエイターのような感性を売りにする職種などを除くと、合理性を追求するタイプが多いと思っています。企業は生産性を上げることによって収益性が増すわけですから、会社に貢献できる人というのと合理的な判断ができる人というのは非常に近しい存在となります。

 

で、この合理性というのは男性的な脳と近しい存在であり、仕事で活躍される女性というのは男性的な脳を持つ人でもある場合も多いと思います。

合理性は悪く働いた場合に、

・不遜さ、傲慢さ

・冷徹さ、思いやりのなさ

というネガティブな性格となって表れると思います。

知り合いのすごく仕事ができる人は社内的にも誰にも優しくそういう嫌な性格では無いという反論も予想できますが、社内メンバーにどう接することがベターかということも十分に合理的に判断した上での態度なので、社内での態度がその人の本質であるケースはあまり無いと思います。

 

しかし、家庭生活において社内同様の偽装ができる人間は極めて稀です。

仕事で素晴らしい成果を出すことと家庭で素晴らしい夫であることを両立することは、本来非常に難しいものであると思っています。

成功者で家庭も円満という例も多々ありますが、それは多くの場合奥様側が夫の特性を完全に理解し、過度な期待はせずにうまくコントロールし、夫婦間での役割分担が決まっているケースに限られると思っています。つまりほぼ全て妻側の努力によってのみ実現しているはずです。

 

多くの女性は潜在的に合理性を嫌います。繊細で感情の機微を理解し、思いやりのある男性に対して心を開きます。

しかし表面上は収入を重視するため、その合理性に対して最終的に敵対することにより不幸なミスマッチが量産されているのではないでしょうか。

 

女性が真に幸せになりたいのであれば、自身の能力によって高い収入を得た人では無く、親の遺産や引き継いだものによって既に豊富な資産を持ち、あまり戦う必要のない人に愛されることが一番良いように思えます。

 

しかし実際に女性が惹かれてしまうのは、成功体験を重ねて自信に満ち、偽りの優しさをふりまく男性なのです。ああ不幸がまた・・・