上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

中国のゴミはやがて世界を滅ぼすかも知れない

まあ中国だけの問題じゃないのですけど。

中国都市部における、「饿了吗」や「美团外卖」など、電動バイクによる食事のデリバリーはものすごい量となっています。無論食事だけでは無く、生鮮食品や日用品などスーパーの買い物もネットで選んで30分で届くなど最早東京における利便性を大きく超えているのが実情です。

正直家から一歩も出ずしてあらゆるものが最速で揃うのが現在の中国主要都市です。

それが実現する背景には、比較的安価な電動バイクの大量導入(大容量バッテリーに必要なレアメタルは中国産なのでおそらく海外よりも原価が低い)や、都市と地方における所得格差によって安価な地方人材が大量に都市部でデリバリー業務を行うことが可能である点などが挙げられます。

日本の場合、デリバリーする人がそもそも全く足りない上にそこそこ給料も高くなるので割に合わなくなってしまうんですね。

ちなみに電動バイクの感覚は日本人にはよくわからないと思いますが、100キロ以上積載することができ、法律違反ではありますが時速80キロくらいは平気で出せるというガソリンバイクと比較してもパワー的に殆ど遜色が無いのが今の電動バイクです。それが4万円程度で手に入ってしまいます。

 

このような形で、おそらく北京や上海は現在世界で最も便利な街ではあると言えるでしょう。ニートにとっては天国だと思います。

しかし、このデリバリーされるフードの包装は年々過剰化の一途を辿っています。毎日莫大な量のプラスチックゴミが発生していて、外国人である私でさえ非常に不安になります。

過剰包装については本来日本もその最たる国家の一つではあるので大きなことは言えないのですが、殆どの人がデリバリーを活用する日々により生み出されるゴミの量はちょっともうシャレにならないレベルです。

多分調べてもそういった正確なデータは得られないでしょう。

 

広大な国土を持つ中国です。どこかに大量に投棄されているのは間違い無く、そこで生まれるであろう有害物質のことを想像すると背筋が寒くなります。

レストランで食事をすれば、瀬戸物の食器に割り箸では無い箸や金属食器で食べますので生まれるゴミの量は相当少ないはずです。

デリバリーによる利便性が正直便利過ぎてもうこの流れは止めることはちょっとむずかしいでしょう。

行き着く先がどこなのか、この流れは一日も早く止めないといけないです。