上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

ビジネスパートナー選びのポイント(前編)

日本の会社は基本的に海外の会社との業務提携が極めて下手です。

なぜかというと日本の社会環境が極めて特殊だからです。

 

何が特殊かって、

・島国

単一民族(基本的に)

だからですね。日本は相互監視社会であり、良識を持って性善説で行動した方が有利な社会です。悪い事をするメリットよりもデメリットの方が基本的に大きくなるような環境のため、コモンセンスといての信頼の基準値が他国より高いというある意味恵まれた国でもあります。

 

一方中国は民族こそ漢民族が殆どを占めていますが、歴史的な経緯もあり良く言えば非常に自由でスピーディであり、悪く言えば生き馬の目を抜く出し抜いた者が勝つ社会です。性善説では無く、基本的に性悪説です。そうであるがゆえに血族が信頼のベースとして存在し、日本人からすると異常なくらい家族を大切にします。

 

この文化的差異がビジネスの世界では日本にとって致命的に作用するのです。

 

あなたは大手日系企業の中国市場開拓担当としてアライアンスパートナーを探しています。色々な人に相談し、信頼できる筋からA社を紹介されました。政府筋にもコネがあり、先方の代表含め多数の人に会いましたが印象は素晴らしい。協業した後のビジョンも明確でそれを実現させるための力を持っていると確信できる状態です。

 

これね、まず90%以上の確率で失敗します。

 

なぜでしょうか?

今度理由書きます。

 

 

 

日本サラリーマンの弱点

まさに今事業を推進する上で、自分の振る舞いに問題を感じたので備忘録を兼ねて書いてみます。

 

私はサラリーマンです。もっと言うとグループ企業の子会社の社長を務めており、法人責任者でもあります。

とは言えサラリーマンはサラリーマン、オーナー経営者では無いので事業の推進においては本社との連携や協力体制が欠かせません。

 

サラリーマン社長の場合、

1.事業の成功(給与UP・名誉UP・階級UP)

2.リスク管理(財務リスク・労務リスク・法務リスク 失敗すれば降格・更迭)

がせめぎ合います。

どういうことかというと、オーナー経営者の場合ももちろんリスク管理はするのですが圧倒的に1の優先度が高いです。優先度が高いからといってリスクをないがしろにするわけでは無いですが、少々のリスクを犯してでも事業の成功を狙います。

 

しかしサラリーマンの場合、特に大手企業であればあるほどリスク管理の重要性が増します。たとえ事業を成功に導いてもリスク管理が疎かであれば本社の評価は微妙なものになりかねません。

それにより、リスクを怖がりすぎて事業の遅滞やその間に競合の台頭を許してしまったり、ひどい場合はビジネスチャンスそのものをロストしてしまいます。

 

海外事業の場合は特にリスク管理が重要になるため日本企業の事業は遅々として進まないことも多いのが実情です。

 

私自身もこのジレンマに日々囚われているのですが、対策としては常にこの状態でもし自分がオーナーだったらどういう手段をとるかを考えた上でリスクを照らし合わせて決断するようにしています。

 

また、どんな企業でも本社というものは基本的に分からず屋の集団です。問題の現場におらず、俯瞰して物事を判断しますが、その判断材料はどうしても限られたものであり、且つ歪んだものである場合が多いです。

 

そのため常に現場と衝突するわけですが、現場は大抵あいつらマジでわかってねーなという言葉を飲み込み、仮にずれた決定だとしてもその決定の中でベストを尽くそうとするわけです。何だか刑事ドラマの現場と本庁の確執みたいですね。
でも本当にそんな感じです。

 

そしてやっぱりどんな会社にも人の足を引っ張るだけなのに本人は頑張っているつもりの人が居たりします。俺が池井戸潤のドラマ主人公だったらここはブチ切れるシーンだな・・と思いつつ決して切れないのが現実のサラリーマンです。

 

これが欧米系企業であればまた違うんですが日本企業はとにかくリスク管理の優先しますね。もうほんと疲れたよママン・・

 

 

 

 

 

 

 

 

中国人ってどんなやつ?

今日はちょっと中国人の内面について語ってみます。

私が見て会ってきた限りの話なので都市部の中国人に限られるかも知れません。

 

■他人を全く気にしない


これは日本人にとっては羨ましい気質になると思います。人口が多くて国土が広いせいと言われますが、民族としてのDNAかも知れません。もう日本人がびっくりするくらい他人をどうでもいいと思っています。何してても気にしません。
だから電車の中で大声で電話してても誰も咎めないし、そもそも気にしません。
逆に日本人は電車の中で誰かが小さな声で電話したとしてもルール違反ということで親の敵のような目つきで非難の目を向けますよね。でもよく考えてみると気になるのはお前がストレス溜まってるだけじゃないのという気がします。日本はストレス社会ですよね。。

ちなみによく日本のメディアでは電車内で子供におしっこさせる親の写真や、めちゃくちゃに汚い車内などが面白おかしく取り上げられますが、あんなのくそ田舎のごくごく限られた状況の画像です。今の上海の地下鉄は日本と同等レベルで美しいです。

さらにちなみにですが、中国人女性は電車で胸が男の腕や背中にあたろうと殆ど気にしません。欧米も割りとそうですね。日本人女性だけがまるで胸が誰かに当たったら金でも取られるかのように守り抜きますね。そんなに隠しまくるから逆にチカンが増えるのかも。ガンガン当ててたら誰もありがたいと思わなくなってチカンが減るかも知れませんね。ただの肉だし。

それと、若いカップルは日本人が見たらびっくりするくらい色々なところでベタベタします。チューとか当たり前。流石にそれ以上はまずありませんが、とにかくくっついてもたれあってベタベタベタベタしています笑。そこまでラブラブで羨ましいくらいです。これも、周りが誰も気にしてないからですね。

上海だと基本的に皆親の家に住んでいて、結婚するまで一人暮らしをすることはありません。家賃は高額だし、家族で住むことを非常に大切にしているので出たいと思う人はそもそもいないという事もあります。みんな親大好きですね。だからそれもあってそういうことをできる場所が無いのかも知れません。ラブホテルとか無いし。ただ最近少し緩和されて安ホテルが時間貸しするようになりました。

 

■身内・血縁単位での結びつきが恐ろしく強い

これはよく言われることですが、長らく政府を全く信用できない状態が続いた中国人は、血縁単位で守り合うことを生き延びる術としてきました。これは基本的に現在も続いています。他人をだますことを生業にする人でも身内だけは違いますね。

 

■スタイルが良い

内面と書いておいて外見の話をしてしまいますが中国は漢民族が殆ど(96%とか)です。ただ同じ漢民族でも結構色んな民族と血が混じっているため地域によって身長や体格にかなり差があります。一般的には北部は背が高く、南部は低いとされています。

ただ割りと高頻度でものすごくスタイルの良い人を見ます。上海に出稼ぎに来ている人かも知れませんが欧米人に全く引けを取らない体格です。

日本人との一番の違いは、体毛が薄いのと膝から下が曲がってない事ですね。実は日本人は黄色人種の中では相当に毛深い方です。あとO脚が多いのも日本人だけかも。上海で日本人が歩いていると大体脚をみて気が付きます。

あと胸も大きいですね。貧乳は殆どいません。

 

■老人と子供にやたら優しい

これはマジです。日本の子育て中のママたちはきっと中国来たら帰りたくなくなるくらい気持ちよく過ごせると思います。赤ちゃんなんて連れてたら電車では速攻で席譲られるし老人も同じ。これは政府の啓蒙もあるし、儒教も考えもあります。日本人は親切というのは幻想だということは中国に来るとよくわかりますよ。

 

■あとは正直そんなに違わない

実は目立つのはそれくらいで、同じ黄色人種として大体同じです。良い奴と悪い奴がいるのはどこも同じですし。仲良くなればむちゃくちゃ面白い奴もたくさん居ます。とんでもない美人を見かける率は日本より高い。ただ最近整形も増えてきた。日本もか。

あー中国人女性はお酒飲む人は少ないです。飲める人は留学経験者や水商売の人が多いです。普通の人は飲まない事が多い。男性は当然結構飲みます。

 

まあそんな感じでわざわざ書くほとの内容でもなかったことに書き終わってから気づきました。ごめんね。、

 

やばい店見つけた

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上海市で見つけたHappy togetherというアパレルショップ。

 

クビにしか見えない・・

 

カタカナを知らないデザイナーがhtというイニシャルをロゴタイプにしたんだろうけどおもしろいな~

しかもクビでhappy togetherというのが洒落がきいてて更に面白い。。

若手社員の採用に面接は不要にすべきだと思う

おはようございます。

私は基本的に面接官の面接スキル?を信用していません。そして自分の面接スキルも全く信用していません。

なぜかと言うと、面接で得られた印象と入社後のパフォーマンスにどれだけ乖離が生まれるのかということを非常に多く経験してきたからです。

 

面接でうつむき加減で暗い印象の子が、めちゃくちゃ真面目に仕事に取り組み着実に成果を出すこともたくさん見て来ました。

コミュ力高くて自己主張の上手な子が全く結果を出さないまま退職していくのもたくさん見て来ました。

 

新卒の場合、学校の成績・研究テーマ・部活動とその内容、性格診断テスト、できればもっと複雑な筆記試験、(そして言うべきではないが家庭環境)で決めた方が良いと思います。
採用は数のゲームでもあり、どれだけ採用してどれだけパフォーマンスを出せる社員を何人残せるかという話でもあります。
コミュ力という言葉がやたら取り沙汰されますが、若者のそれは過去どれだけ自己肯定の機会に恵まれたかに依存し、持って生まれた家庭環境や顔の美醜などに大きな影響を受けることに異論は少ないと思います。

そして会社員となればその仕事の出来によって社内評価が決まり、肯定感を積み重ねていくことは可能です。

 

ですから、入社前時点で判断するのことにあまり重きを置くべきではないようにも思えます。ただやっぱり努力をする癖をつけているかどうかってのは結構大事で、それはやっぱり成績に表れると思います。成績は逆に今割りと軽視されがちで、良くない傾向だと思います。いい加減で生産性の低い社員が多いのはそのせいじゃないかな。

 

一方で幹部クラスの中途採用については、それまでの社会経験や知識・将来的な事などを徹底的に話し合う必要があります。面接は不可欠だと思っています。

 

そういえば派遣社員って面接禁止ですよね。スキルだけで判断しなければならないから。でも実質的に事前職場見学とか言う名の面接が多いとも聞いています。

そういう事するからダメなんだと私は思います。スキルで判断しろってんだからスキルだけで判断してみろよと。変に情緒的なものを組み合わせるから仕事が仕事じゃなくなるってことがわからない会社が日本には非常に多い。ほんと島国根性ですね。

 

新卒採用に面接を無くすれば、大学ももっと活性化するだろうし良いことばかりだと思うんだけどやっぱりどこの企業も面接大好きですよね。

これには人を選ぶという優越感を得たいという気持ちも少なからずあるんじゃいのかなと思ってしまいます。実際選ぶだけじゃなくて選ばれるための努力も相当必要なのですが、そこは需要と供給の問題なのでその時代次第ではあります。

 

うちは面接を一切しません!履歴書と試験だけです!って名乗りを上げる企業が居たら、隠れた優秀な人材が応募してくれると思うんですがどこかやらないですかね?