上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

中国でもやりがい搾取をする日本企業

diamond.jp

日本でもこの記事は結構有名騒がれましたね。

中国での日系企業は一体どうしているのだろうと思われる方もいると思います。中国の労働法は日本以上に労働者の権利を守るものが多く、罰則罰金も日本より高くつきます。

 

日本韓国台湾以外の国は大抵ワーカーレベルは定時で退社し、サービス残業的なものは基本的に殆ど無いと思っています。

少なくとも中国ではそうです。もちろん管理職以上で責任と高い給与を得ている層はこの限りではありません。日本人以上にずっと働いている人もたくさん居ます。

 

中国の場合、日系企業はご存知の通り他の国の企業より叩かれやすい素地があります。そのため基本的に法律を遵守している会社が殆どではありますが、もちろんそうでない会社も残念ながら存在します。

 

一定の時間以内の残業は給与に含むというようなギリギリ合法の雇用契約を結びつつ、実際はそれ以上働いているのにその時間を超えた分は認めないとかです。

しっかり法律を守っている立場からすれば本当に腹が立ちます。

まあいずれ近いうちに社員に訴えられると思うので高い示談金を払うことになるとは思います。

 

弱い立場の社員に不当な業務の押し付けをしている企業が早く潰れますように・・・

 

 

 

中国は監視社会か新たな規範か

www.msn.com面白い記事ですね。中国社会を否定したくてたまらないようです。

でも、AIと監視カメラは確かに相性が良いですね。この記事では信号無視など小さな違反行為を取り上げて監視社会的な論調に持っていっていますが、強盗・暴行・殺人などであればどうでしょうか?

一刻も早く捕まえて欲しい、そのためのシステムは大歓迎なのでは無いでしょうか?
敢えてささいな例を出して否定する非常にレベルの低いやり方ですね。

 

アリババとセサミクレジットが提供する個人信用情報は正しくは芝麻信用と言います。基本的に記事の通りですが、アリババのオンライン決済システムである支付宝による消費金額、同システムを使った光熱費等の決済、及び金融期間と連携した投資情報などの要素により点数が決まります。

 

またこの点数は毎月変動します。そしてそれは単純に消費行動の多寡だけでなく、信頼に足る行動をしているかどうかでも変動します。

日本でも一部導入されているレンタル自転車「Mobike」は同システムと連携します。日本人は「どうせ中国人は自転車をレンタルしてもそのまま盗んだり壊したりするだろ」と思っている人も多いと思います。また、このレンタル自転車が正しく機能するには借りた後に正しいエリアに駐車してもらうことも必要です。変な場所や自宅に持ち込まれたら困りますよね。そしてこういった行動もこの点数に影響するのです。指定範囲外に乗り捨てた場合、信用ポイントが減る可能性があります。(一回程度では減りません)

そしてMobikeの様な、この信用システムと連携するサービスは多岐に渡ります。つまり、システムにより善良な行動を評価し、悪質な行動を制限するわけですね。信用を毀損する行動を取れば点数が下がり、サービスの利用に制限がかかるわけですから。

 

これを監視社会と言えばもちろん監視社会なのでしょう。しかし、日本のコンビニの傘立てに入れたビニール傘の盗難率はどれくらいでしょうか?それがいつまでもなくならないことに腹が立ちませんか?

 

悪いことも良いことも神様が見ている。だから良い子でいましょうね。とよく言いますね。日本以外ではまだまだこういう神による犯罪抑止力はあると思います。
多分日本にはもう殆ど無いと思いますが。

 

私は少なくとも犯罪者では無いし、犯罪を犯した人間はできるだけ早く捕まえて欲しいと思っています。このシステムはそれに貢献できる力があり、歓迎すべきものと考えます。

 

しかし、このシステムを運用するのはただの人間で神ではありません。それが最大のリスクです。このシステムを用いて悪いことだっていくらでもできてしまうわけですから。

 

まあこのように中国では世界初となる試みが多数行われており、その成功度合いにより今後中国が世界のリーダーシップをとる可能性は多分にあります。この事実を頼もしいと見るか恐ろしいと見るか、いかがでしょうか?

 

少なくともこの記事のように否定する目的ありきで判断すべき事項では無いと思います。

 

いや、我々はダウンなど着てはいけない

style.nikkei.comまあ先のブログに書いたような事は当然誰しも考えるわけでそれなりの回答は既に存在するわけですよ。

 

まあ素材開発にはお金がかかるから仕方無いのでしょうが、やっぱり高すぎて普及する気配があまり無いですよね。何か機能性登山ウェアみたいなのが多いし。
結局開発費を急いで回収しようとすると販売額が高額になって普及しないという事なのでしょうか。

水鳥からどのようにしてダウンやフェザーが取られているかをちょっと調べてみれば、今ダウンウェアを持っている人ほぼ全員が地獄行きなのは確定です。

日本人の宗教観も変わり、堂々と無神論者を公言したり、日本は独特のアニミズム的な八百万の神が云々みたいな話をする人も居たりするわけですが、もっとシンプルな悪い事をしたら罰が下るという価値観が薄れているのは怖いですね。

 

牛や豚は食われることによって大量に子孫も残せていて生存戦略としては有りみたいな事も聞きますが、水鳥は生存戦略で生きたまま血まみれになって羽根をむしられたいとは絶対思っていません。
この話題は闇が深すぎるのでここまでにしますが、要はダウンやめようぜという風潮がもっともっと広がればいいなと思っています。

 

そのために素材メーカーが長い時間かけて開発した代替素材を安く市場に出せるようにしたらアパレルメーカーも採用しやすくなるわけですが、その負担を素材メーカーだけに負わせるのは不合理極まりない。

だけど社会的に意義のあるものに関してはそういう事ができるような仕組みが無いといけないですね。そういう社会の役に立つ事業や会社に専門的に投資するファンドもあります。

 

せめてそういう形で少しずつでも自分の業(カルマ)を減らしていかないといけないなあ・・

一体いつまで我々はダウンを着れば良いのか

寒いですね!12月に入りました。
上海はほぼ東京と同じかやや低い気温です。ただ湿度が高いので、骨身にしみる寒さは東京以上かも知れません。

 

さて、私の長年の疑問が「ダウンジャケット・ダウンコート」達です。グース達の羽毛は天然の資源でありその空気を取り込み一定の通気性を持つ性質は古くから人間に利用されてきています。

中国ではモンクレールやカナダグースが人気であり、かつては偽物もたくさんありましたが最近は本物をちゃんと買う人が非常に増えています。本当にお金持ちになりましたね・・・

 

しかし私は思うのです。これだけ化学が発達した現在でもわざわざ鴨の羽をむしりとらないといけないのかと。
断熱性とはつまり、熱伝導性の低い空気というものを素材に取り込むわけですよね。ダンボールを服の間に挟んだり、ダンボールハウスが以外に暖かいと言われるのはダンボール自体に空気を含む層があるからです。

ただ通気性と保温性はトレードオフの関係というか、空気をバンバン通したら当然寒いはずなのでそこはバランスだと思います。

で、何が言いたいかというと、熱伝導率の低い化学品で発泡素材を作れば十分ダウン以上のものが作れるんじゃないかと。

もっと言うと調べたところ炭酸ガスは空気の半分近い熱伝導率だから、炭酸ガスによる発泡素材を作ってそれをジャケットに詰めればダウンよりあったかいものが作れるんちゃうんかと。イメージとしては小さいつぶつぶの発泡スチロールです。

何で作らへんねん、東レ旭化成は何しとんねんっちゅー話です。
というか発泡スチロールでももしかしたら十分あったかいんじゃないか??よく燃えるけどな!

 

まあ私が無知なだけできっとあると思うんですよ。しかしなぞのグース勢力による圧力で市販化できないんじゃないのかと・・
あとめちゃくちゃキュッキュ音がするとか。そんなわけないな。

 

ダウンよりずっと薄くて同程度に暖かければ、アパレルブランドがほっておくとは思えません。よりシャレオツなコートが安価に作れるわけですよ。

 

どなたか素材メーカーの方、どうなっているのか是非教えていただけると嬉しいです。
皆も知りたいはず!!

 

 

 

能力主義と格差社会が嫌い

当社は能力主義で力のある人を高く評価しますというのは今や珍しくも無いフレーズです。

これは、裏を返すと「当社であまり活躍できない人は評価しないので給与も上がらず何ならやめてもらいます」という事でしょうか?それとも、「当社ではあまり活躍できない人でもそれなりの立場を与えて長く働いて欲しいと思っています」という事でしょうか?

どちらのケースもあるのでしょう。

しかし優秀であるというのは基本的に相対評価なので、少数である事が前提になります。優秀とまでは言えない大多数の人はどうすれば良いのでしょうか。

 

つい最近ですが、日本で一人ラーメン屋に居た時、80歳は超えるであろうお婆さんが店内に入って来ました。お婆さんは店員に、「アルバイトの年齢制限はありますでしょうか?」と言われたのです。店員はしばし固まり、「すみません、45歳くらいまででして・・・」と回答しお婆さんは丁寧に御礼を言って帰られました。

この光景が僕は忘れられないのです。大声が飛び交う職場、皿洗いやどんぶりを運ぶ労働、料理の熱さ、誰がどう考えても80歳を超える女性ができる仕事ではありません。

でもそのお婆さんがおそらく勇気を出して尋ねたという事実に胸が締め付けられるのです。

考えるまでも無く、年金での生活が成り立たないからの行動でしょう。

声をかけるか迷いましたが、失礼な事を言ってはいけないと逡巡しているうちにお婆さんは行ってしまいました。

 

搾取される若者、老人世代の勝ち逃げなどと言われ、同時に下流老人、貧困老人などというキーワードも日々見かけます。

 

実際みんな自分の事で精一杯、余裕はありません。

誰を助け、誰を助けないのか、富の再分配のためにこれまで優秀であるが故に資産を形成して普通の人より何倍も税金を払ってきた人から富を取り上げるのか、優秀である事を優遇して生活に困るような人を生み出しても良いのか、優秀であることはそんなに偉いのか、優秀じゃなくても人に優しい人の方が生きる価値は高いのではないか、そういうカルマの量で税金が変わるような仕組みがあってもいいんじゃないかなど妄想が止まりません。

 

頭が悪くてどうすればいいのかがわかりません。

しかし能力主義とか格差社会の容認とかは嫌だなとやっぱり根っこのところで感じるのです。