上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

日本サラリーマンの弱点

まさに今事業を推進する上で、自分の振る舞いに問題を感じたので備忘録を兼ねて書いてみます。

 

私はサラリーマンです。もっと言うとグループ企業の子会社の社長を務めており、法人責任者でもあります。

とは言えサラリーマンはサラリーマン、オーナー経営者では無いので事業の推進においては本社との連携や協力体制が欠かせません。

 

サラリーマン社長の場合、

1.事業の成功(給与UP・名誉UP・階級UP)

2.リスク管理(財務リスク・労務リスク・法務リスク 失敗すれば降格・更迭)

がせめぎ合います。

どういうことかというと、オーナー経営者の場合ももちろんリスク管理はするのですが圧倒的に1の優先度が高いです。優先度が高いからといってリスクをないがしろにするわけでは無いですが、少々のリスクを犯してでも事業の成功を狙います。

 

しかしサラリーマンの場合、特に大手企業であればあるほどリスク管理の重要性が増します。たとえ事業を成功に導いてもリスク管理が疎かであれば本社の評価は微妙なものになりかねません。

それにより、リスクを怖がりすぎて事業の遅滞やその間に競合の台頭を許してしまったり、ひどい場合はビジネスチャンスそのものをロストしてしまいます。

 

海外事業の場合は特にリスク管理が重要になるため日本企業の事業は遅々として進まないことも多いのが実情です。

 

私自身もこのジレンマに日々囚われているのですが、対策としては常にこの状態でもし自分がオーナーだったらどういう手段をとるかを考えた上でリスクを照らし合わせて決断するようにしています。

 

また、どんな企業でも本社というものは基本的に分からず屋の集団です。問題の現場におらず、俯瞰して物事を判断しますが、その判断材料はどうしても限られたものであり、且つ歪んだものである場合が多いです。

 

そのため常に現場と衝突するわけですが、現場は大抵あいつらマジでわかってねーなという言葉を飲み込み、仮にずれた決定だとしてもその決定の中でベストを尽くそうとするわけです。何だか刑事ドラマの現場と本庁の確執みたいですね。
でも本当にそんな感じです。

 

そしてやっぱりどんな会社にも人の足を引っ張るだけなのに本人は頑張っているつもりの人が居たりします。俺が池井戸潤のドラマ主人公だったらここはブチ切れるシーンだな・・と思いつつ決して切れないのが現実のサラリーマンです。

 

これが欧米系企業であればまた違うんですが日本企業はとにかくリスク管理の優先しますね。もうほんと疲れたよママン・・