上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

最近AMAZONのレベルが低い

www.nikkei.comというニュースを見ましたが、中国に住む者として実際amazonを使いたい理由は何一つありません。

日本でもamazonはどんどんUXクオリティが下がっていると思います。

中国だと基本的にタオバオで買い物をするわけですが、閲覧・購入のビッグデータを活用したAIによるサジェスト能力においてもう圧倒的な差があります。

AMAZONはいつ見てももういらないものばかりお勧めで出してくるので基本的にピンポイントで探しているものを検索して買う以外の方法が無いのですが、タオバオは本当にびっくりするくらいちょっと気になっているものを大量にサジェストしてきます。

納期やレビューに関しても情報の量・質ともにはるかに高いのが実情です。レビューをしっかり見ておけばまず失敗することはありません。レビューが少ないものは基本的に買わないという感じです。

amazonで買い物をした後にレビューを求められても、一般的にそんな面倒なことしないですよね?レビューを書くインセンティブが無い。だったらインセンティブを付ければいいだけなのに、amazonにはやる気が全く無いように思えます。多分違うところを今見ているんでしょうね。

 

中国のBATH(Baidu・Alibaba・Tencent・Huawei)を中心としたテック企業の凄まじさをもっと日本人は積極的に知る必要があります。

既に周回遅れとなっている日本のユーザー体験の貧弱さに対して一体どれだけの人が危機感を持っているのか。

そしてこの差は5年後・10年後になった時に、最早到底取り返せないところまで確実に進みます。企業レベルでは無く、国レベルでデジタルトランスフォーメーションを推進しないといけないです。