上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

パチンコを止めたい人へ

一番良い解決策は海外に住むことです。

あんな中毒性のあるギャンブルが街中にあるのは日本だけなので。

 

逆に言うと日本だからこの程度の被害というか産業規模で済んでいるわけで、もし中国でパチンコが日本と同じように存在するようになったら、数年で国家が間違いなく崩壊します。

中国人の性格上絶対勝つまで突っ込みますね・・・

 

冗談はさておき、もしフリーターでパチンコにハマってるみたいな独身者だったら日本に居ても這い上がるのは限りなく難しいので、アジアとかに出稼ぎに行くのが良いと思います。

ビザの問題はありますが、ビザが取れるようなら住居も安いし物価も安い。給料も安いけど。

ただ、海外の方が能力を示せば飛躍的に給与や待遇を上げることができると思います。優秀な日本人は常に不足しているので。

 

本気で考えてみるべき選択肢だと思います。

 

会社の論理を知ること

ちょっと匿名ならではの内容も書いてみようと思います。

 

企業経営者自身が公に語ることが中々難しい内容です。

 

日本では団塊世代における終身雇用制度があったため、どうも世界に比べ雇用者と被雇用者の関係が間違った形で認識されている傾向が強いです。

 

会社の目的は当然ながら利益の追求です。そしてそれは従業員には全く関係の無い話でもあります。

利益は株主のためのものだからです。

 

会社は従業員の人生に何ら責任を負っていません。従業員の労働に対して適性な対価を支払う義務だけです。

 

あるベンチャーがあるとします。幸福の追求的な理念を掲げ、社長は従業員を褒めそやし、社員を大切にする社風全開の演出を日々行っています。

従業員はそんな社長を尊敬し、一生懸命残業して競合に勝利しドラマのようなワークスタイルを実現して充実した毎日を送っているとしましょう。

 

でもでもよーく考えてみましょう。

今社員は30名。20代が中心で30歳過ぎた者がちらほら。平均年収は3~400万円代です。

 

10年後はどうなるでしょうか?

 

30代が中心で40歳を過ぎた者がちらほら。年齢的にも管理職になってないとまずいですね。じゃあ全員課長としましょう。給料も平均5~600万円代は最低欲しいですね。

30人の課長が5人ずつの部下を持つとすると単純計算で180人の社員になりますね。

 

更に10年後はどうなるでしょうか?

 

40代が中心で50歳を過ぎた者がちらほら。年齢的には部長・役員クラス。給料も年収800万~1300万くらいでしょうか。

これが30人。もう無理ですよね。

 

いや、そんなことはわかってる。当たり前。20年も経つ前にみんな転職したり独立したりして残るのは数名になるじゃん。

 

はい、それはもちろんそうです。

しかし、実は世の中のベンチャーと呼ばれる会社の大半は10年後すらもちません。

会社が潰れるという意味では無く(もちろん大半が潰れますが)、ビジネスモデルがそういう構造では無いのです。

 

20代社員が30歳になる前にクビなりなんなりさせて、より元気で給料の安い社員を雇って事業を回転させることが大前提である会社のいかに多いことか。

100人、1000人、1万人を目指せるビジネスモデルのベンチャー企業など殆どありません。

 

まあそういうことなんですよ。

社員の業務効率を上げるためなら社長は何だってします。お金かからないし。

その会社の事業がどれだけの成長性を秘めているかを判断できる20代も殆どいません。大学でそういうこと全く教えないですから。

 

だから私は若い人には是非ちょっと斜に構えてもらって冷静に自分はこの会社でどういうキャリアを得られるのか、キャリアを得るまでの報酬は適正か、そのキャリアを得たあと更に上のキャリアを得るための選択肢は豊富か、

などをちゃんと考えて欲しいです。

 

東芝が潰れるの潰れないのという時代ですよ。

お父さんたちの時代とは全く違うのです。国内市場は縮小し、外国人労働者も間違いなく増えます。

優秀な自在は海外で働くことが当たり前になります。

 

高校時代・大学時代に先を見据えた心構えや研究をしておくことができるかできないかで同じ学歴でも生涯収入は圧倒的に変わってくると思います。

 

でもこういうことって親くらいしか普通言ってくれません。

低所得の親は世の中の仕組みも知りませんから負の連鎖が続いていくわけです。

 

別に社会的に成功することが全てとは全く思いませんが、お金は無いよりはあった方が良いものの一つですので是非早めの準備をお勧めする次第です。

 

既に結構歳がいってしまって現在の自分の境遇に不満を持つ人もいると思います。

幸い現代は昔に比べればやり直しの機会は豊富です。

 

総括して言えば昔のように会社に縛られない人生を選びやすくなったわけで、世の中はよくなっていると思います。終わり。

 

 

 

 

 

 

 

仕事は正道を選びましょう2

パチンコ業界やソシャゲ業界に就職するのは止めた方がいいよという話を前回書きましたが、他にも仕事を選ぶ上で考えなくてはならない事があります。

 

ブラック会社という奴ですね。

 

私が新卒で入った会社(広告業界)の後輩にS君という男の子が居ました。良く言えば非常に素直で元気、悪く言えば素直過ぎて先を読む力に少し欠け、要領が良いとはお世辞にも言えないという感じ。

ただ素直なだけに着実に成長できる人材だと思っていました。

 

しかし横並びで入った新卒は、横並びに評価されてしまいます。多少目端の利くタイプは割りと先行して業績を上げやすいですね。そういう人間は褒められますので調子に乗って更に成約を上げたりして良いスパイラルになったりします。

一方正直者で要領はイマイチなS君、同期の中では2番手グループになります。

 

実際の話、新卒入社時に調子の良かった人間がそのまま成果を上げ続けられるわけではありません。私見ですが5年くらいのスパンで見た場合、正直で謙虚な人間は間違いなく台頭していきます。まあ更に本当の事を言うと要領が良くて更に謙虚で努力する人間も居ますので、そういう人間は早い段階で社内の中核となっていきます。

ただ、そこまでの素養は無くても十分やっていける社員にS君はなれた人材でした。

 

しかしS君は結局入社2年目で転職してしまいます。

飲食業界、居酒屋チェーン企業に。

かなり昔の話なので飲食がブラックなんて認識も社会にありませんでした。

 

転職後彼は朝から呼び込みの企画や書類仕事に負われ、午後は仕込み、夕方から店舗勤務、日をまたぐ頃から売上管理、明け方前に帰宅し朝から出社という一日3時間くらいしか寝られないという状態が続くことになり、結局転職した会社も1年も持たずに辞めてしまうこととなりました。

 

真っさらな新卒で素直で正直だったS君は、新卒2年目が終わるタイミングで2社を退職したという経歴になりました。

これは日本社会では相当な不利になることはよくわかると思います。

 

前回の話より更に大前提の話として、人間らしく生活できない会社に入るのは止めましょう。今は社員の自社評価なども公開されており、その辺の情報も比較的簡単に手に入るはずです。

そして社員をそのように働かせることでしか利益を上げることができない会社にはとっとと潰れてもらって業界を浄化していくのが一番です。

 

現実的にはとっくに崩壊している終身雇用制度、新卒採用のあり方も早く変わることを願っています。

 

仕事は正道を選びましょう

人間は基本的に群れで生きる生物なので、性善説とまでは言いませんが他者と助け合い調和することに幸せを感じやすいと思っています。

 

無論どんな群れにもはぐれは存在し、社会のルールに適合できない層も多くは無いですが確実に存在することも事実です。

 

自分自身が反社会性を持つと認識していないのであれば、仕事はちゃんと選ぶべきです。

正道とは、感謝の連鎖を生む仕事をこの文では指しています。

変な話をしたいわけでは無く、世の中の殆どの仕事は正道です。生産者に感謝し、顧客に感謝し、社員に感謝するという正の連鎖ですね。

 

一方正道ではない邪道の仕事。パチンコ産業であり、ガチャで問題になっているソシャゲ企業などです。パチンコについては今更語るべき内容も無いので昨今話題のソシャゲについて書いてみます。

 

ゲーム自体は優秀なクリエイターが集まり、ユーザーに楽しんでもらうために一生懸命開発したものではあります。しかしガチャというシステムだけは本当に大きな問題だと思っています。

その時楽しめたから例え何十万何百万課金しようと悔いは無いと嘯く人もいますが、やっぱり大多数の課金者はその可処分所得に応じて行った課金を後悔します。

くだらぬ時間を費やしお金まで失ったと。

ソシャゲ運営企業がなぜ悪なのか。それはやはり人間の最も弱い部分、快楽中枢を刺激して判断力を低下させる仕組みを利用しているからです。

彼らがどんなに自身を正当化しようとも、激しく後悔しているユーザーからのお金で利益を上げたという事実は変わりません。

そしてそのような負の連鎖によってあげた収益によって生かされているという立場に自身を置くことは極力止めるべきだと思います。

負の思いは企業を、社員を徐々に蝕みます。

 

どうしても精神論的な怪しげな話に見えてしまうかも知れません。しかし、人間にとって誰にも恥じない生き方をすることがどれだけ大事なのかということは、少しでも犯罪もしくはそれに近い事をした普通の人にはよく理解できることだと思います。

 

誰かを不幸にしたお金で幸せになれるほど大抵の人間は強くありません。その収益性の高さからポンポン上場したりしてしまうわけですが、真っ当な商売では無いということを認識する必要があります。

私はそのような企業に絶対に投資しません。

 

こういった新しい搾取方法はどうしても法律は後手に回ってしまいますが、どうか自分を大切にしてこういった事業に加担することのないよう強く望む次第です。

 

 

 

企業はどこで利益を出すのか

備忘録を兼ねて一つ。

 

生産性が先進国最低レベルと謳われる日本ですが、儲かっている会社はちゃんと儲かっています。

営業利益率20%以上の企業を想定しましょう。

 

財務データからではその企業が儲かっていること自体はわかりますが、一体どこが儲かっているかを知ることは困難です。

どこが儲かっているかとはどういう意味でしょうか?

 

例えば労働集約型ビジネスで考えます。

受注から納品までのプロセスを分解します。

 

PR・広告⇒営業活動⇒受注⇒打ち合わせ⇒設計⇒制作⇒提出⇒修正⇒納品⇒保守

のような感じでざっくりと考えます。

 

利益率の高い会社は、このどこかのプロセスにおいて競合他社より圧倒的に効率の良いパートが存在します。

 

恐ろしく高い営業効率だったり、自動化された設計、オペレーションが細分化され属人的でなくスピードを追求できる制作などです。

 

基本的に儲かっていない会社は全てのプロセスが他社と似たり寄ったりで、圧倒的な特長を持ちません。

そして全てのプロセスで圧倒的な会社も中々ありません。大抵はどこかのプロセスが特化して優れているのです。

 

例えばデザインを売りにするデザイン会社があったとしましょう。対外的にはデザインを売りにしていてそこが他社より優れているとします。ではこの会社の利益の源泉はデザインでしょうか?

実は往々にしてそうでは無いのです。

デザイン自体は差別化ポイントではありつつも、当然それを実現するだけの作業工数が発生していてそれだけでは利益は全く出なかったりすることが多いです。

実際に儲かっているのはそのデザインを用いたWEBサイトの制作であったり、パンフレットの印刷であったり、デザインを元に展開する様々なアプリケーションであることが大半です。

 

例えばコンサルティング会社があったとしましょう。質の高いコンサルティングを売りにして人気の企業です。流石に利益の源泉はコンサルティングだと思いますよね?

違ったりすることが多いのです。無論コンサルティング単価は高額ですしそれが全ての起点ではあるのですが、実際に儲かっているのは他社の3倍のスピードで効率的に作られるレポート業務だったりすることがあります。

 

このように、企業には見た目ではなかなかわからない利益創出のポイントがあります。もし求職活動をしているなら、企業に対して御社の利益創出のポイントはどこにあるのでしょうか(つまりどこで儲かっているのか)と聞いてみても良いかも知れません。

この質問を理解できない人事担当者であればその企業はあまり採用に力を入れていないか企業自体が残念な状態かも知れませんし、生き生きと自社の秘密を語れる担当であればその企業はきっと良い会社だと思います。

実際どこで儲かっているかがわかったとしても、他社がそれを真似することは困難です。大抵の場合その会社だからそこで利益を出せる構造にできたというケースが多いためです。

 

以上何かの参考になれば幸いです。