仕事がデキるとは繊細さを失うことか
仕事がデキるということを定義することは非常に難しいですが、合理性に長けた人という言い方はできると思います。
もちろん合理的に進めることが必ずしも得策では無い仕事も存在しますが、比率としては極めて少なく、世の多くの仕事というのは合理性を追求することで収益性を上げるビジネスが殆どであると考えます。
多感な少年時代という言い方がありますが、社会経験の少ない若者であるほと多感≒繊細さが強いという事についてはあまり異論は無いように思えます。
日々の小さな事に心を潰され、苦しみ、悩み抜いた日々は誰の心にもあるのではないでしょうか。
大人になるということは、様々な経験を積むことに他なりません。密室に閉じ込められて外部からの刺激が無いまま育って人間がいるとしたら、とてもデリケートな性格であると思います。
本題に戻りますが、仕事がデキるという評価によって仲間から頭一つ二つ抜きん出る人を考えてみた際、例えばクリエイターのような感性を売りにする職種などを除くと、合理性を追求するタイプが多いと思っています。企業は生産性を上げることによって収益性が増すわけですから、会社に貢献できる人というのと合理的な判断ができる人というのは非常に近しい存在となります。
で、この合理性というのは男性的な脳と近しい存在であり、仕事で活躍される女性というのは男性的な脳を持つ人でもある場合も多いと思います。
合理性は悪く働いた場合に、
・不遜さ、傲慢さ
・冷徹さ、思いやりのなさ
というネガティブな性格となって表れると思います。
知り合いのすごく仕事ができる人は社内的にも誰にも優しくそういう嫌な性格では無いという反論も予想できますが、社内メンバーにどう接することがベターかということも十分に合理的に判断した上での態度なので、社内での態度がその人の本質であるケースはあまり無いと思います。
しかし、家庭生活において社内同様の偽装ができる人間は極めて稀です。
仕事で素晴らしい成果を出すことと家庭で素晴らしい夫であることを両立することは、本来非常に難しいものであると思っています。
成功者で家庭も円満という例も多々ありますが、それは多くの場合奥様側が夫の特性を完全に理解し、過度な期待はせずにうまくコントロールし、夫婦間での役割分担が決まっているケースに限られると思っています。つまりほぼ全て妻側の努力によってのみ実現しているはずです。
多くの女性は潜在的に合理性を嫌います。繊細で感情の機微を理解し、思いやりのある男性に対して心を開きます。
しかし表面上は収入を重視するため、その合理性に対して最終的に敵対することにより不幸なミスマッチが量産されているのではないでしょうか。
女性が真に幸せになりたいのであれば、自身の能力によって高い収入を得た人では無く、親の遺産や引き継いだものによって既に豊富な資産を持ち、あまり戦う必要のない人に愛されることが一番良いように思えます。
しかし実際に女性が惹かれてしまうのは、成功体験を重ねて自信に満ち、偽りの優しさをふりまく男性なのです。ああ不幸がまた・・・
転職時に前職(現職)企業をけなしてはいけないという風潮について
日本人は転職回数をやたらにマイナス要素として気にしすぎるという意見を以前書いたのですが、同様に新しい企業との面接時に前職(現職)の仕事内容や会社自体をけなすことはご法度と面接指南で良く言われていることに対し強く疑問を感じています。
世の中の企業は、従業員から見て良い企業悪い企業様々です。良い会社だけど給料が低すぎる、頑張っていたけど評価が上司に横取りされる、とんでもなく意地悪な上司が居て仕事にならないなど、転職を考える理由はたくさんあります。
また管理職以上の階層での転職となると、経営者の考え方が今の時代に合っておらず、今後の成長が見込めない、上のポストが詰まってしまっていてこれ以上出世することは難しい、商品・サービスに最早競争力が無くそれを改善する体力が最早会社に残っていないなどこれもまた色々あるはずです。
しかし一度転職活動となれば、今の会社の悪口につながることは言ってはいけないと言われます。これが実に理不尽だと思うのです。
無論良いように新しい会社のサービスに強い魅力を感じている部分を伝えたり、どうにでもなる問題ではあります。
でも転職を決意する本質を伝えることができないというのは良くないと思うんですよね。
「私はこのプロジェクトに対してこのような取り組みを行い、ここまでの一定の成果は上げることができた。しかしそこから先に進むにはどうしても本社側開発部門の更なる努力が必要であり、交渉を重ねたが結局対応が難しくこれ以上プロジェクトの進展は難しいという結果となった。この仕事を通じて私のやりたい事が明確となり、それがより明確に実現できる御社で力を尽くしたいと考えている。」
という建前の転職動機があったとします。これを本音に置き換えると、、
「いやー俺頑張ったんですよ。プロジェクト予算も他社に比べると圧倒的に少ない中できることは多分全部やったと思ってます。でも最終的には製品コストであり、ここは最初に泣いてでもこのタイミングでシェアを取らないとこれ以上進める意味は無いんですよね。もう本社とは散々やり合いました。
でも問題の本質を何度伝えても理解できないみたいなんです。高額で雇われた責任者は短期利益しか追求していないんで長期的な視野は持てないし、社長は社長で会議では場当たり的な思いつきのコメントしか出さず、しかも次の会議では自分の言ったことを覚えていない状況なわけですよ。
この状況が打開できると信じて部下がついてきている状態で、俺ももうこれ以上頑張ることに何の意味があるのかなって思ってしまいましてね・・・。
その点御社の社長は創業者だから当然ビジネス上の嗅覚は優れているでしょうしやるべき対応をきちんと伝えれば考えてくれると思うんですよ。
俺も今の会社は長いんで散々努力し散々我慢もしてきました。でも、ここは転職リスクを負ってでも挑戦しないと自分の未来は拓けないだろうなってのが正直な気持ちです。」
となります。まあ実際この程度であれば大丈夫な会社はあります。
しかし堅い会社では無理でしょうね。
詰まるところ自分の会社に100%満足しているなら誰も転職はしないわけで、転職時にその不満な点を伝えないようにしましょうってのは転職者の意志をあいまいに見せてしまってお互い不幸なんじゃないのという話です。
漫画村が放置される日本
インターネットの扱いについては各国で施策の分かれるところではありますが、
中国では悪名の高い「グレートファイアーウォール」(通称:金盾)があります。
よく聞かれるのはGoogleのサービスを遮断したり(最近GoogleMapsが中国でも解禁)、エロ系も軒並みブロックしています。
FacebookやTwitterなど海外のSNS系サービスに対して特に神経を尖らせていて、言論統制だという向きも強いです。
日本だと民間企業による子供を守るためのブロックや、子供のアクセスも多いYOUTUBEが子供向けのYOUTUBE KIDSを出したりしていますね。
つまり日本政府はインターネットを放置しています。
しかし私は思うのです。中国のやり方が正しいのではないかと。
一般の国民にとってネット上の情報が遮断されるのはストレスですし、言論統制的に利用されるべきではもちろん無いと思います。
しかしコンテンツという日本の資産に対して、著作権法の適用外の海外だから何の手も打たないというのはちょっとダメなんじゃないかと思います。そんなもの監視部隊を作ってドメインもブロックしてサーバ変えてもどんどんブロックしていけばいいのにと思います。これこのまま続けば出版社が死ぬのはもちろん、商業漫画家が生まれなくなりますよね。
またエロに関してもそうです。著作権を盾に、ダウンロードしたりアップロードしたりした人を罰するのでは無く、遮断するべきだと私は思います。
イタチごっこにはなりますが、そこは人やAIで解決できると思います。
コンビニでエロ本が売っている世界でも稀な国、日本。
まだ国民が多く、海外国家・企業にとって魅力のある市場であるうちに、そして日本の産業や文化を守るために早めの決断が必要だと思います。無論反対論は続出するでしょうが国としてインターネットを放置して良い時代はとうに終わっているようにも思います。
※2018年4月23日追記
完全に規制されましたね!これは日本政府Good Jobと言わざるを得ません。
政府の意向を忖度したプロバイダもこれは良い忖度。
しかしそうなると同様にアクセスの多い違法エロ動画サイトを遮断しないのはなぜだという話にもなるがこちらは被害者が限定的だからいいのか?
まあとにかくこういう事例を増やしていくのはこのご時世必要な措置だと思います。
中国でもやりがい搾取をする日本企業
日本でもこの記事は結構有名騒がれましたね。
中国での日系企業は一体どうしているのだろうと思われる方もいると思います。中国の労働法は日本以上に労働者の権利を守るものが多く、罰則罰金も日本より高くつきます。
日本韓国台湾以外の国は大抵ワーカーレベルは定時で退社し、サービス残業的なものは基本的に殆ど無いと思っています。
少なくとも中国ではそうです。もちろん管理職以上で責任と高い給与を得ている層はこの限りではありません。日本人以上にずっと働いている人もたくさん居ます。
中国の場合、日系企業はご存知の通り他の国の企業より叩かれやすい素地があります。そのため基本的に法律を遵守している会社が殆どではありますが、もちろんそうでない会社も残念ながら存在します。
一定の時間以内の残業は給与に含むというようなギリギリ合法の雇用契約を結びつつ、実際はそれ以上働いているのにその時間を超えた分は認めないとかです。
しっかり法律を守っている立場からすれば本当に腹が立ちます。
まあいずれ近いうちに社員に訴えられると思うので高い示談金を払うことになるとは思います。
弱い立場の社員に不当な業務の押し付けをしている企業が早く潰れますように・・・
中国は監視社会か新たな規範か
www.msn.com面白い記事ですね。中国社会を否定したくてたまらないようです。
でも、AIと監視カメラは確かに相性が良いですね。この記事では信号無視など小さな違反行為を取り上げて監視社会的な論調に持っていっていますが、強盗・暴行・殺人などであればどうでしょうか?
一刻も早く捕まえて欲しい、そのためのシステムは大歓迎なのでは無いでしょうか?
敢えてささいな例を出して否定する非常にレベルの低いやり方ですね。
アリババとセサミクレジットが提供する個人信用情報は正しくは芝麻信用と言います。基本的に記事の通りですが、アリババのオンライン決済システムである支付宝による消費金額、同システムを使った光熱費等の決済、及び金融期間と連携した投資情報などの要素により点数が決まります。
またこの点数は毎月変動します。そしてそれは単純に消費行動の多寡だけでなく、信頼に足る行動をしているかどうかでも変動します。
日本でも一部導入されているレンタル自転車「Mobike」は同システムと連携します。日本人は「どうせ中国人は自転車をレンタルしてもそのまま盗んだり壊したりするだろ」と思っている人も多いと思います。また、このレンタル自転車が正しく機能するには借りた後に正しいエリアに駐車してもらうことも必要です。変な場所や自宅に持ち込まれたら困りますよね。そしてこういった行動もこの点数に影響するのです。指定範囲外に乗り捨てた場合、信用ポイントが減る可能性があります。(一回程度では減りません)
そしてMobikeの様な、この信用システムと連携するサービスは多岐に渡ります。つまり、システムにより善良な行動を評価し、悪質な行動を制限するわけですね。信用を毀損する行動を取れば点数が下がり、サービスの利用に制限がかかるわけですから。
これを監視社会と言えばもちろん監視社会なのでしょう。しかし、日本のコンビニの傘立てに入れたビニール傘の盗難率はどれくらいでしょうか?それがいつまでもなくならないことに腹が立ちませんか?
悪いことも良いことも神様が見ている。だから良い子でいましょうね。とよく言いますね。日本以外ではまだまだこういう神による犯罪抑止力はあると思います。
多分日本にはもう殆ど無いと思いますが。
私は少なくとも犯罪者では無いし、犯罪を犯した人間はできるだけ早く捕まえて欲しいと思っています。このシステムはそれに貢献できる力があり、歓迎すべきものと考えます。
しかし、このシステムを運用するのはただの人間で神ではありません。それが最大のリスクです。このシステムを用いて悪いことだっていくらでもできてしまうわけですから。
まあこのように中国では世界初となる試みが多数行われており、その成功度合いにより今後中国が世界のリーダーシップをとる可能性は多分にあります。この事実を頼もしいと見るか恐ろしいと見るか、いかがでしょうか?
少なくともこの記事のように否定する目的ありきで判断すべき事項では無いと思います。