上海に居ながら日本を考える

上海にやたら長く住む日本人が中国と日本を比較しながら様々なことに思いを馳せるよ

中国の女性たち

中国に居ると女性経営者の多さに圧倒されます。

また、優秀な方の多いこと多いこと。

 

日本は女性の社会進出面では圧倒的に後進国だと感じます。

この原因として大きいのはやはり子育て環境にあると思われます。

 

日本は高度経済成長期において核家族化が進み、結婚したらマイホームを買って自分たち+子供での世帯形成が進みました。

その結果、子育ての負担は女性側に集中します。専業主婦という言葉も生まれ、女性が家から離れられないようになりました。

 

一方中国では基本的に男女が結婚すると両親とは別の世帯となりますが、妊娠するとどちらかの親が子どもたちの家に住み込むことが一般的です。

子育て経験のある親が子育てを手伝ってくれるというのは非常に大きな助けとなり、出産前後の休暇も日本と比較すると短くて済みます。

女性にとってキャリアの障害となる出産育児が大きな障害にならないという社会環境の違いがあります。

 

一方で精神面での問題もあるように思えます。親世代が専業主婦という環境で育った子供は、潜在的に家庭は男性が支えるもの、女性はそれを支援するものという固定観念を持っています。

雇用環境もそれを助長するものとなっています。

一方中国では、妻側が夫側より給与が高いというのは全く珍しくありません。また、特に上海では男性の料理比率が非常に高く、小さな頃からパパが料理を担当していたという環境で育った子供もたくさんいます。

なのでそもそも男女の勤労についてのマインドが全く違うわけですね。

 

日本はこれからどうなるでしょうか?文化的にはもしかしたら昔の男は外で働き女は家を守るというやり方に回帰した方が良いのかも知れません。

現在は非常に中途半端な状態ですが、もしも日本の女性が本当の意味でグローバルレベルの社会進出を目指すのであれば、女性自身が変わらなければならない事も多くあります。結婚がゴールになることはありません。腰掛け就職なども無くなりますし、男を選んでいる暇があったら自身のキャリア形成に力を入れる必要も出てきます。

客観的に見ると日本の女性は社会進出を叫びながらもその責任を負う覚悟も持っている層はまだまだ殆どありません。その幼さが成熟する日が来るとはまだ思えないですね・・・